二十五の峰、空高く♪

~標高850mの故郷 『栃洞』の想い出~

56豪雪

昭和55年末から翌56年(1980~1981年)にかけての冬は
大変な大雪となりました。
いまでも〝56(ごーろく)豪雪〟は語り草となっています。

当時、私は南平に住んでいましたが
前平の栃洞小中学校は下の写真のような状況でした。

1月に岐阜まで行かなければならないことがありましたが
栃洞から神岡の街に降りるより
まず神岡から脱出できるかどうかが問題でした。

何とか高山行きのバスが運行しましたが
雪でデコボコに踏み固められた神岡の街の中を
バスは〝ぐでんぐでん〟しながら走りました。

岐阜から神岡に戻って来ると
雪の状況はさらにひどくなっていて
前平行のバスは運休。
タクシーも、行先が栃洞だと伝えると
断られてしまいました。

しかたなく自動車道をトボトボと歩いていたら
一本松の手前で若いご夫婦(カップル)の四駆車が止まって
乗せてもらえました。

現在は、ほとんど雪の降らない場所で暮らしています。
あんなに雪で大変な経験をしているのに
雪のない冬に
いまひとつ物足りなさを感じる自分もいます。

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栃洞小中学校の玄関付近の雪の様子
(『栃洞校史』より転載)